全労協/ 5・28日韓労働者連帯交流集会 / 全労協新聞 2015年7月号

全労協/ 5・28日韓労働者連帯交流集会 / 全労協新聞 2015年7月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm



●5・28日韓労働者連帯交流集会
国労働者の闘いを
組合活動に生かす



五月二十八日、文京シビックセンターで開催された日韓労働者連帯交流集会に司会として参加しました。

韓国の労働運動についてはほとんど何も知らず、司会が務まるのか不安でしたが、何かを学べればいいなと思っていました。

最初に大規模なゼネストを呼びかけるPRビデオを見ましたが、日本ではあまりこういうものはないと思います。

私は今、就職して十三年目、三二歳で区職労の書記次長をしていますが、ストライキの経験はありません。そんな私にはカルチャーショックでした。内容もみんなを鼓舞するような内容で映像編集も手が込んでいて、「やるからにはトコトンやるぞ!」という気合いが感じられました。

次に、民主労総仁川本部のキム・チャンゴンさんから、韓国でのゼネストに至る背景やゼネストの概要や現時点での成果、今後の方針について話がありました。韓国では今、財閥や金持ちを優遇し、さらに格差を拡大する政策が推進され、労働組合などを弾圧、非正規労働者などの労働条件を改悪、公務員年金の改悪が進められようとしている。

それらを打破するため、先制的ゼネストを計画し、八〇億ウォン(約九億円)のゼネスト基金の設立、指導部が現場を巡回するなどの内部の組織化、チャン・グレ(非正規労働者を描いた漫画の主人公)救済運動本部を設立し外部に対しても連帯組織化を進めてきている。

四月二十四日に行なわれたストライキは全てにおいて成功したわけではないが、今後の課題を見つけどのように改善すべきかを見いだしている。今後、第二次・第三次とゼネストを計画している。

報告の中で私がとても勉強になったのは、格差が拡大するような政策が進められていて、若者の非正規化が進み、時給は東京の最低賃金を大きく下回り、労働組合の組織率も低下しているという、日本と似たような状況の中で、労働組合側が先に仕掛けていき、組織の上の人たちが現場を巡回し足元から組織強化を行なうところ、そしてストライキの改善点を見直し次に生かそうとしているところでした。

今回の報告から学んだことを自分たちの組合活動にも生かしていきたいと思います。

大田区職労 西山康彦)