全労協/ 競輪場労働者が 県労委に申し立て / 全労協新聞 2015年4月号

全労協/ 競輪場労働者が 県労委に申し立て / 全労協新聞 2015年4月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm


静岡県共闘

競輪場労働者が
県労委に申し立て


静岡ふれあいユニオンは、(株)トゥー・ワン・プロモーションが行っている組合員に対する「注意」書の乱発をはじめ、組合に対する、就業規則の交付拒否や団体交渉の拒否は労組法第七条に違反する不当労働行為だ、として三月十六日、静岡県労働委員会に救済を申し立てた。

トゥー・ワン・プロモーションに働く女性の闘いは、昨年六月に静岡競輪場の特別観覧席入場口などで働く女性たちが有休問題で会社に質問したことから始まった。

会社は「有休を出したら会社はつぶれる」などと、従業員をおどす一方で、質問をした三人に対しては、「今後新しく評価制度を作った」「あなた方は評価が低い」として、七月後の勤務日数と賃金を大幅に削減をしてきた。

八月に三人の女性が、静岡ふれあいユニオンに加入し、次のような要求や課題で、団体交渉を行ってきた。

①会社による介入、不正が行われて制定、届出がされた就業規則問題
②組合員にのみ発令された「注意」書の撤回問題
③組合員の申入れを無視して四ヶ月間も行われた賃金の一方的な削減問題
④団体交渉拒否、不誠実団体交渉問題
⑤組合に対する就業規則交付拒否問題
⑥組合員に対するパワハラ、暴力行為問題
など。

しかし、団体交渉で会社は
①「注意」書の発令は撤回しない、今後も続ける
②四ヶ月も続いた賃金カットは会社の裁量権の範囲で行ったことだ
就業規則は組合員にも組合にも交付しない、会社の組合なら交付を検討する。
などの態度に終始し、労使間の自主交渉で問題を解決する姿勢を全く示していない。

このため、組合は労働委員会に対して次のような申立を行った。

【1】会社は就業規則の写しを組合に交付し、就業規則の制定、内容について誠実に団体交渉に応じなければならない。

【2】会社は組合員に対する「注意」書を交付するなどの差別的な取り扱いをしてはならない。

【3】会社は従業員休憩所の見やすい場所に、謝罪と、今後このような行為を一切行わないなどと記載した文章を十四日間掲出しなければならない。

四月以降、労働委員会での調査や証人調べが行われる。闘いへの連帯と支援を要請する。