全労協/ 神奈川歯科医院解雇と闘う / 新聞 2019年5月号

全労協神奈川歯科医院解雇と闘う / 新聞 2019年5月号



●全国一般全国協議会
神奈川歯科医院解雇と闘う

しらゆり歯科医院に勤める全国一般労働組合全国協議会神奈川の組合員は、安全で安心して働き、労災の起こらない働きやすい職場とするため、労働条件や職場環境の改善に取り組んで来ていました。しかし、昨年十一月二十日突然に懲戒解雇を言い渡されました。解雇に納得がいかない二人の組合員は、解雇理由説明と解雇撤回のために三回の団体交渉を行ってきました。

団体交渉では、懲戒解雇理由書にある、「他の職員へ高圧的態度で接触した」、「挨拶を返さない」、「職場の風紀を乱した」とする事実についての発生日時の特定も出来ず、また、歯科医院の就業規則第二四条に、「制裁は、その情状に応じ次の区分により行う。」とあり、懲戒処分をする場合は情状をしっかりと調査・確認することを定めているにもかかわらず、被処分者(組合員)からの事情聴取もしていない事実が明らかになりました。客観的合理的な理由を欠き社会通念上相当とは言えない、処分発令手続きにおいても瑕疵がある不当な処分であることが分かり、解雇された二人の組合員は、三月二十七日、横浜地裁に解雇無効の訴え(地位確認等請求)を起こしました。

組合は、懲戒解雇の不当性を明らかにし、二人の仲間を職場に戻すまで、解雇が自由な社会にさせないためにも闘います。