全労協/ 安倍政権の暴走にブレーキ / 全労協新聞 2014年8月号

全労協/ 安倍政権の暴走にブレーキ / 全労協新聞 2014年8月号




滋賀県知事選挙
安倍政権の
暴走にブレーキ


七月十三日に投開票した滋賀県知事選挙で、自民党・公明党の安倍政権与党、そして維新の会(滋賀)やみんなの党(県議)も推薦した小鑓候補が落選し、市民団体や嘉田知事支援の「対話の会」や民党・社「チームしが」や新社会党賀県本部準備会も単独で支持した嘉田由紀子知事の後継者である三日月大造候補が当選した。

小鑓候補は、告示前には十ポイントも三日月候補をリードし楽勝と言われていた。彼れ、私たちが「さいなら原発びわこネットワーク」に結集して「予定候補の政策を聞く会」で原発政策を究明しようとしても小鑓候補は最初逃げ回っていた。政権あげて原発再稼働問題を選挙争点からはずすのに躍起であった。

その流れを変えたのは、「さいなら原発びわこネットワーク」主催の福島県双葉町前町長・井戸川さんを招いた5・24原発再稼働阻止緊急講演会の会場満席での成功であり、六月十日の前記「政策を聞く会」であった。

三日月候補、日本共産党薦の坪田候補が参加し、最初は「案内がない」などとしらばっくれていた小鑓候補も、欠席だが文書回答を出してきて、マスコミで大きく報道された。地元新聞の調査でも滋賀県民は六割近くが原発再稼働に反対し、三割位しか再稼働賛成はなかった。一四五〇万人の近畿の水源・びわこを守ろうという声は、私たちの三年四ヶ月の運動で県内に定着していた。滋賀県は「被害現地」なのである。五月の福井地裁「もんじゅ」勝利判決の影響も大であった。

第二は七月一日の集団的自衛権行使容認閣議決定の安倍政権の暴走であった。三日月選対で「集団的自衛権行使容認の安倍政権の暴走に反対の強調」をしっかり意思統一した。

第三は石原大臣による「金目」発言で、小鑓候補が「東京から金を引っ張ってくる」というのを彼の専売特許にしていたが、これを堂々と言えなくなった。そして言ったら逆効果になっていった。

第四自民党の国会・都議会議員のセクハラヤジ問題。

当選はゴールでなく出発点である。今後の私たちの大衆運動が問われている。私たち全労協の皆さんとずっと共闘してきた、湖西・あいば野自衛隊演習場での日米合同軍事演習反対闘争もある。滋賀県に米軍オスプレイ基地など絶対に私たちは許さない。

(九条ネット・滋賀)