高浜原発再稼働反対行動 / 全労協新聞 2017年6月号

高浜原発再稼働反対行動 / 全労協新聞 2017年6月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



高浜原発再稼働反対行動

滋賀県知事も反対
怒りの声が響く



五月十七日午後五時、地元中の地元、高浜町音海地区住民(六七世帯・一三三人、四月現在)をはじめ、多くの人々の反対にもかかわらず、関西電力高浜原発四号機の再稼働ボタンが押された。が、この日、若狭の原発を考える会の呼びかけに応じて、一〇〇人の近畿一円を中心とする心ある人たちが正午近くから集まり、午後五時半まで怒りのデモ行進や申し入れ、シュプレヒコール、ハンドマイクを使用した訴えが展開された。

三月二十八日の不当な大阪高裁抗告審決定で、世界史上初の運転中原発を司法の力で止めた昨年三月九日の大津地裁仮処分を無効としてしまい、関電はこの日、安全防護策も確立しないまま(もともと原発でそんなものは確立しようがないのだが)、再稼働運転を強行した。

現地反対闘争は若狭の海の内浦湾を一望する展望所に参集し、午後一時にデモ行進を北ゲートまでスタートさせた。参加者全員で抗議のシュプレヒコールをたたきつけた上、若狭の原発を考える会の木原壯林代表(京都工芸繊維大学名誉教授)や地元市民団体代表など三人の申し入れ代表団を結成し、関電高浜原発所長に対し関電社長あての、高浜原発四号機の再稼働中止の申し入れ書を読み上げ手渡した。

以後四時間半にわたっての怒りの抗議行動が続けられた。

一四五〇万人の近畿の命の水源・琵琶湖を預かる滋賀県三日月大造知事と県都大津市の越直美市長は「多重防護策が確立しない現状では高浜原発再稼働を容認できない」と明言した。この列島や地球を未来を守るため、仲間は奮闘した。

(さいなら原発びわこネットワーク
稲村守)