使ってはならない 技能実習制度 / 全労協新聞 2014年7月号 4面から



●6・22緊急集会
使ってはならない


六月二十二日、「使ってはならない技能実習制度緊急集会」が東京・御茶ノ水明治大学で開かれ、二〇二〇年東京オリンピック東日本大震災被災地の復興を口実として外国人技能実習制度を拡大しようとする政府の「緊急措置」を厳しく批判した。

主催は、移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連)、反差別国際運動日本委員会、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)、全国労働安全衛生センター連絡会議、外国人技能実習生権利ネットワーク、外国人研修生問題弁護士連絡会、人身売買禁止ネットワークの各団体。報道各社からも多数の取材があった。

集会では、各地で頻発するトラブル、強制帰国の事例や参加した中国人実習生の声が紹介された。国際貢献・途上国への技術移転の旗印とは裏腹に、過酷労働、賃金未払い、人権侵害などが多発し、実態は人身売買、奴隷労働だとの非難が国内外から高まっている。移住連の鳥井事務局長から行動提起がなされ、安倍首相以下、法務・厚生・経産・国交各大臣に対して、現行の技能実習制度を使わないこと、労働者としての権利を確実に保障すること、雇用先の移動を自由にすること等を求める要請文を採択、賛同団体をさらに広めることを呼びかけた。

佐々木史朗 全統一書記長)



(F)