まっとうな移民政策を / 全労協新聞 2016年5月号

まっとうな移民政策を / 全労協新聞 2016年5月号



全労協新聞
より




全統一労組

まっとうな
移民政策を

四月二日、連合会館で開催された「まっとうな移民政策を!今一度考え直そう外国人技能実習制度」は一五〇人が参加。特別講演ではジャーナリストの安田浩一さんが外国人労働者、とりわけ劣悪な環境に置かれる外国人技能実習生を取材した過去の経緯などを交えて現代社会の問題点を鋭く指摘した。また、外国人技能実習生権利ネットワークの旗手さんからはわかりにくい制度にたいして図表などを用いたわかりやすい解説があった。

シンポジウムの終盤には実習生本人たちからのあいさつもあった。建設現場で働いているベトナム人実習生の男性は、日本人従業員からの暴行被害を訴えた。また、実際に暴行を受けている映像が会場内のスクリーンに映し出された。今国会で強硬に成立を目指す外国人技能実習制度拡大案を許してはならない。「実習生」としてでは無く、同じ働く仲間・隣人として、「労働者」として受け入れる必要がある。