あいば野日米合同演習反対  全労協新聞 2013年11月号 2面から




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あいば野基地に向けてデモ(9月29日)



●あいば野日米合同演習反対

800人がデモ

十月七日から十八日の日米合同軍事演習(陸上自衛隊約一五〇人、米海兵隊約一八〇人参加)強行を目前に、九月二十九日、滋賀県高島市今津町住吉公園で「オスプレイ来るな!日米合同軍事演習反対あいば野集会」が開かれた。主催したのは、「フォーラム平和・関西ブロック(連絡先=滋賀県民平和・人権センター)」と市民団体である「2013あいば野に平和を!近畿ネットワーク(稲村守事務局長)」。

用意したプログラム五〇〇部はすぐに無くなり、現地集会としては過去最高の会場いっぱい八〇〇人の参加で、労組・市民団体の旗やノボリ、プラカード・横断幕で埋めつくられた。オスプレイを使った日本で初めての日米合同軍事演習を許さないと、滋賀県下はもちろん、近畿の各地から、そして、広島からも参加があった。

司会はアジア共同行動・京都の服部恭子さん。主催者挨拶は二人。フォーラム平和・関西ブロック石小雅章議長は「昨日大阪府労委で労組事務所追い出し問題で完全勝利した。八尾のオスプレイ訓練も絶対認めず闘う」と決意。2013あいば野に平和を!近畿ネットの野坂昭生代表は「事前説明会が地元住民向けに実施されたが、主催した防衛省は質疑を予定時刻だからと立ち去る非常識対応だった」と抗議。主催者は滋賀県知事と高島市長に対して両団体代表で事前申し入れを行い、集会直前には陸上自衛隊今津駐屯地指令に対しても演習中止の申し入れも実施した。

連帯挨拶に立った、沖縄平和運動センター長山城博治さんは、「沖縄の負担軽減」を口実にオスプレイを持ち込んで実施される今回の演習を批判し、「沖縄への同情はいらない、それは差別だ。負担軽減というなら、沖縄米軍基地をなくせ。京丹後の米軍Xバンドレーダー基地建設とあいば野日米軍事演習の実施は、近畿が米軍の最前線に作りかえられようとしていることだ。アメリカの戦争のまきぞえになってはだめだ。憲法改悪を目指す安倍内閣と対決できる統一戦線を構築していこう」と力強い檄をとばした。

続いて京都丹後・経ヶ岬の米軍Xバンドレーダー設置反対の京都代表や中央平和フォーラム代表の連帯の挨拶があり、「しないさせない戦争協力・関西ネットワーク」の垣沼陽輔代表や憲法を生かすなら県民の会・植林成光事務局長、自治労滋賀県本部ユース部長、兵庫平和フォーラムなど近畿各地の決意表明が続いた。

京都平和フォーラム村井一成事務局長から「集団的自衛権の見直しに伴う日米軍事一体化と米軍基地の全国的な拡大、特に八尾空港オスプレイ使用、京都丹後・經ヶ岬のXバンドレーダー設置、あいば野の日米合同軍事演習へのオスプレイ参加、そして秘密保全法の制定は、日本の戦争への道に繋がる共通の流れであり、沖縄の普天間基地撤去、高江地区のヘリパット基地反対で闘う沖縄県民と連帯していく必要性」など訴える集会決議が提案され採択された。

集会後は、地元高島地区センターの皆さんの指示に基づき、高島市今津の街中から演習場ゲートまで力強くデモ行進を行った。

また「近畿ネット」はオスプレイ訓練予定の十月十日(オスプレイは来ず)と十六日にも朝から同市内で抗議集会とデモ行進、及び自衛隊への訓練中止申し入れを実施した。十六日には台風の影響による強風と大雨でJRが不通にもかかわらず、全近畿から結集してオスプレイの市街地低空飛行に抗議した。

(稲村守 京都総評)




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