映画「ミグランテ(フィリピン人移住労働者)」
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「ミグランテ(フィリピン人移住労働者)」(原題:“MIGRANTE (The Filipino Diaspora)”)は、海外で働く家族や親戚がいるフィリピン人だけでなく、国の将来を真剣に考えているフィリピン人すべてにぜひ見てもらいたい映画です。
映画のタイトルを真に理解するためには、「ディアスポラ(diaspora)」という言葉を把握する必要があります。「ばら撒くこと、離散」を意味するギリシア語から生まれたこの言葉は、「移動、移住、自分が住んでいる、または祖先が住んでいた母国から人が離れること」「祖国から遠く離れた土地に定住した人々」という意味です。
「ディアスポラ」は、中東から追放されたユダヤ人、奴隷労働によって大西洋を渡ったアフリカ人のように、望まずに強制された移住と同じ本質を持つ、たくさんのフィリピン人がこれまで離散してきたことを特に指すようになりました。
フィリピン人移住労働者(Overseas Filipino Workers (OFW))に適用される「ディアスポラ」は、よりましな生活、夢の実現、人生のやり直しを求める、危険を伴う試みです。ディアスポラは移住労働者の家族を経済的に豊かにするだけではありません。フィリピン中央銀行の報告によると、移住労働者の送金は2013年第1四半期で5%(実に4800万ドル=約48億円)増えました。政府にとっても有益なのです。
海外で働くフィリピン人(推定1200万人)が母国に送るお金は、正確な経済指標によると、国内消費の少なくとも10%を支えており、フィリピン経済の牽引車の役割を果たしています。
しかし、数え切れない不幸な魂たちにとって、海外で働くことはドル送金だけを意味しません。祖国から離れたたくさんの移住労働者は、辛く、非人間的で、時には破滅的な結果に苦しんでおり、海外移住は悲劇であるというのがもう一つの側面です。
日本で働くフィリピン人移住労働者を日本のマスコミは、貧しい国から来て日本の仕事を奪い、いつも違法行為に手を染める「悪い連中」と描き出します。そのため、日本の一般民衆は、日本に来る移住労働者を否定的に考えがちです。しかし、今回の映画は、日本にいるフィリピン人だけでなく、そうした日本の人たちにも移住労働者の本当の姿を伝えるでしょう。
私たちグランテ・ジャパンは、カフィン移民センター、移住問題フィリピンセンター(PCMC)、ミグランテ名古屋支部、岐阜フィリピン人連合、ダマヤン・ミグランテ、ガブリエラ日本支部(女性運動組織)が一つになった団体です。今回、映画制作のXITIプロダクションと協力して、「ミグランテ(フィリピン人移住労働者)」を日本で上映します。目的は、フィリピン人移住労働者が取り組んでいる闘いと強いられている犠牲がどういうものか、その現実に焦点を当てること、そして、フィリピン人の海外労働者に対して人々がもっと関心を持つようになるよう、少しでも役立ちたいということです。
映画「ミグランテ(フィリピン人移住労働者)」を是非ご覧ください。今年上映する日時と場所は次の通りです。
9月28日 岐阜市
September 28, 2013 / 6:00 to 8:00 PM
Venue: GIFU KENMIN FUREAI FUKUJU KAIKAN
For ticket reservation, please call 058-4810287
(United Filipinos in Gifu c/o Jeppie Ramada)
9月29日 名古屋市
September 29, 2013 / 6:00 to 8:00 PM
Venue: MINATO KUYAKUSHO HALL
For ticket reservation, please call 080-9490-8118
(MIGRANTE-Nagoya c/o Rosanna Tapiru)
10月 6日 東京
October 6, 2013 (Sunday) / 3:00 to 5:00PM
VENUE: AOYAMA GAKUIN UNIVERSITYShibuya Campus, Bldg. 6, 2F, AV Room 621
For Ticket Reservation, please call 090-1747-2372
10月 7日 仙台市
10月14日 東京
(F)