労働相談活動報告(群馬) / 全労協新聞 2021年8月号

労働相談活動報告(群馬) 全労協新聞 2021年8月号

 


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労働相談活動報告(群馬)


外国人労働者
相談が毎年増加


 群馬県内で働く外国籍の労働者は毎年増加傾向である。特に県内でも東毛(とうもう)地区である太田・大泉・伊勢崎に集中し、南米、アジア系労働者が大半を占める。

今、私たちの組合では十六件ほどの交渉を抱えているが、内、十五件が外国籍労働者の事案だ。日系ブラジル・ペルー・ネパール・フィリピンの労働者でその大半が労災だ。

相談とその対応の一番の問題は言葉だ。細かい事情を聴きとるのに一番苦労する。三倍ぐらいの時間と労力を要する。日本の労働行政や司法の仕組みかわからないからそれを説明する必要も多々ある。

 これだけ多国籍の労働者が日本に移住して働いているのに労働基準監督署には常時多国籍対応できる通訳の配置がない。労働力を多くの外国籍の労働者に求めながらそのセーフティネットたるべき労働行政は一周も二周も遅れているのが現状だ。ただ、幸いなことに群馬と埼玉の労働基準監督署の監督官は結構親身になって対応してくれるのが助かる。それとはじめて入国管理局高崎出張所に在留申請廷長のために同行したことがあるが、待合室は一杯で外にまで申請者で溢れているのに驚いた。さあ、きょうも流暢な日木語でこつこつとやるか!

(交通ユニオン)