●11・2秋の憲法集会
世界に誇れる
日本国憲法の公布日(一九四六年十一月三日)に合わせた秋の憲法集会が今年は、「沖縄に心を寄せ、改憲案を批判する」をテーマに十一月二日に東京・日比谷図書館ホールで、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」「全労協」などで構成する集会実行委員会の主催で開催された。
「ますます右傾化する自民党、第三極を狙う石原・橋下らによりかつてない厳しい状況下で行われた集会」(集会冒頭の高田健さんの主催者代表あいさつ)は、前半が音楽グループの寿による「沖縄から基地をなくし、軍隊をなくす」メッセージ込めた沖縄の歌で、後半が憲法研究者・一橋大学名誉教授の山内敏弘さんによる「自民党などの改憲草案を批判する」と題する講演という構成。
山内さんは、「タカ派の安倍・石破自民党、石原新党、維新の会らの超保守勢力により改憲の動きが加速する可能性大、昨年秋から活動を開始した憲法審査会の動き、尖閣・竹島でのナショナリズムによる改憲論の高まり」などの最近の政治状況を踏まえ、今年四月二十七日に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」は「天皇の元首化」「九条改定による国防軍」「緊急事態の新設」等を内容としており、「国民主権」「人権尊重」「平和主義」を柱とする日本国憲法の改悪に他ならないと講演した。最後に山内さんは、護憲・改憲阻止の課題として「来たるべき選挙では改憲派議員を少なくする投票行動が必要」「脱原発と反安保の運動を幅広く連携させることが日本国憲法の精神につながる」等を挙げた。
私はこの集会に参加して、世界に誇れる憲法を守る運動と闘いの必要性を一層強く感じた。
(全石油昭和シェル労組田沼久男)
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