全国の職場・地域で闘う全労協  全労協新聞 2012年4月号 1面2面

全労協新聞 2012年4月号 1面2面
 


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3月16日、大阪市役所前に全国から300人が結集、抗議行動


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●大阪全労協
 
全国の労働組合
橋下市長にNO!
 
 
三月十六日大阪春闘総行動の重点取り組みとして、橋下大阪市長がすすめる労組敵対政策に反対する申し入れ行動が行われた。

大阪都構想を打ち上げて当選した橋下市長は、都構想はそっちのけで、職員攻撃と労組つぶしに血道を上げてきた。大幅賃下げ、組合事務所追放、組合加入思想調査などが矢継ぎ早に行われた。
大阪市役所最大労組の市労連は、不当労働行為救済申立を行って対抗しているが、外に支援を広げる陣形をつくれないでいる。しかし、橋下市長の攻撃は、大阪市役所に止まるものでなく、他の自治体に波及し、また民間企業による労組攻撃の根拠を与えている。

下流政治(ハシズム)に反対して共同行動を積み重ねてきた、大阪労連・大阪全労協など在阪七労組は、職員・教育基本条例撤回、組合事務所撤去反対、組合加入思想調査中止などを求める申し入れを行うことを決定し、全国の労組に賛同を求めた。わずか二週間あまりで四〇〇労組から賛同が寄せられた。全労協全労連、無所属に加えて、連合系労組も賛同に加わった。
橋下市長への申し入れ行動には五十団体三〇〇人が結集した。全労協全労連系だけでなく、全国各地の組合旗を林立させて、橋下市長にNO!を突きつける画期的な行動となった。この日、大阪教育合同労組の大阪府・市に働く非常勤職員はストライキに突入した。ストライキと申し入れ行動はマスコミに大きく取り上げられ、全国の労働組合は橋下市長と全面対決するものであることを鮮明にしたのである。

一九二〇年代ヒトラーの登場に対して、トロツキーは「痛風は足の親指からはじまる。だが、それはいったんはじまると心臓にまで達する」とナチズムが単なる地方の動きではないと警告した。それから一〇〇年、私たちは通風の治療方法とともに、ファシズムの退治方法も学んでいるはずである。ハシズムを大阪「地方」で退治するために、ナショナルセンターの枠を超えた労働組合の全国連携が必要となっている。
(山下恒生大阪全労協副議長)
 
 


 
 
脱原発・震災復興の12春闘
全国の職場・地域で闘う全労協
 


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郵政本社前
 


●郵政労働者ユニオン
  全国九拠点でスト
 
 
三月十九日、郵政ユニオンは全国の九拠点で賃金の引き上げと非正規社員の正社員化と均等待遇の実現を求めてストライキを闘いました。郵政ユニオン関東地本では、船橋支部支部長と千葉支部出身の中央執行委員が定年再雇用を拒否されたことに対する抗議を含めて、千葉支店と船橋支店を拠点に朝七時から夜九時までのストライキを貫徹しました。今回の春闘では芝支店と千葉支店では郵産労との統一ストライキが行われました。

統一拠点となった千葉支店では、朝七時からのビラ配布・宣伝行動にはじまり、朝八時からスト集会を行いました。集会には六人のスト突入者の他に郵政ユニオンや郵産労組合員をはじめ国労やN関労、千葉スクラムユニオン等、五十人近い仲間が結集しました。主催者を代表してあいさつした上原郵政ユニオン関東地本委員長は「赤字の経営責任の押しつけは許せない。生活を守るための賃上げと非正規社員の正社員化と均等待遇実現のために、最後までストライキを闘い抜こう!」とストの意義と決意を述べました。郵政ユニオンの闘いに対する報復として定年再雇用を拒否された土屋船橋支部長は、スト突入者を代表して「不当な再雇用拒否は絶対に許せない!裁判で闘う。」と最後まで闘い抜く決意を表明しました。

スト集会終了後は、十一時からの日本郵政本社前でのスト集会に合流しました。本社前集会には一八〇人を超える仲間が参加しました。午後からは船橋支店前に移動した抗議の集会と宣伝行動を行い、さらに非正規社員を雇い止め・解雇した佐倉支店への抗議行動を展開して一日のストライキ行動を終わりました。

千葉支店でのストライキは、昨年九月の非正規社員の六五歳雇用打ち切り・解雇に続く闘いでしたが、郵政での労働運動の未来を切り開く郵産労との統一ストというだけでなく、「非正規春闘」を掲げている郵政ユニオンの闘いの具体化と同時に、希望者全員の採用が当然である定年再雇用の拒否に対して、「組合員の解雇にはストライキで闘う」という労働組合としての当然の闘いとしての大きな意義を持った闘いでした。
(郵政ユニオン関東地本)