最賃引き上げキャンペーン(神奈川) / 全労協新聞 2021年8月号

最賃引き上げキャンペーン(神奈川) 全労協新聞 2021年8月号

 


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最賃引き上げキャンペーン(神奈川)

"時給はいくらだ"
呼びかけ横浜をデモ


 コロナ禍、横浜みなとみらいの赤レンガ広場に集まった八十余人の労働者市民は「Fight For 1500」のパネルを掲げた。飛び入りも現れてデモ出発、DJ口調で、「君のバイトの時給はいくらだ~」と呼びかけると、沿道の若い通行人が手を振る。桜木町までの三十分間だか充実したパネルアビールであった。

 神奈川県共闘は、毎年、神奈川労連のユーコープ労働組合の呼びかけに応えてFight For 1500実行委員会に参加して最低賃金闘争を共に闘ってきた。昨年の神奈川の最低賃金審議会は一円アップに涙を飲んだが、全国一律一五〇〇円に向け最低賃金の大幅アップ実現に向け頑張ってきている。今年は、コロナ禍で、解雇、雇い止め、シフト削誠、休業手当ての未払いが非正規に襲いかかり最低賃金は死活問題である。

 菅政権は「骨太の方針」で、最低賃金の三%アップ、全国過重平均一〇〇〇円の早期実現を打ち出している。しかし、コロナ禍で多くの中小企業は経営難に直前している。最限低賃金アップは経営に大きな打撃を与えかねない中で、自然淘汰が公言されている。

非正規という大量の低賃金労働者を生み出し、大企業に四七五兆円もの内部留保をため込んできている日本経済は、さらなる利益追求のために、最低賃金制度すら利用しようとしてきている。

 かかる局面で最賃闘争は、ただ最低賃金が上がればいい訳ではない。最賃を上げるための政策要求も求められている。また、非正規労働者の雇い止め、解雇などの労働相談も必要になってきている。

(全国一般神奈川 米山哲朗)