ありえない元総長の復帰 / 全労協新聞 2021年2月号 

ありえない元総長の復帰 全労協新聞 2021年2月号 

 


 

東京総行動(東京福祉大学

ありえない元総長の復帰


 東京福祉大学元総長の中島恒雄氏は、自らか犯した罪で実刑判決を受けたことによって大学への関与が禁止されていたか、刑期満了後十年を経た昨年十一月、同大学の総長に復帰した。

その約一ヵ月前、同大学を運営する茶屋四郎次郎記念学園グループのひとつである名古屋の専門学校の理事長に就任し、この約一力月の間に「復帰嘆願書」なるものを作成し、教職員に「署名しなければ解雇する」と脅して署名させたという情報もある。

事実であれば、教育機関としてあるまじき事象である。中島氏の復帰について文科省からの問い合わせには、「復職を願う声が自然発生的に上かった」と説明しているようであるが、決してそのようなことはあり得ない。

関連性は不明だが中島氏の復帰を聞いて退職した職員もいるようである。

私たちは、これまでも中島氏から大学経営陣に対する指示が行われていたと考えているが、いよいよ教育現場に復帰し公然と独裁性を強めてくるものと想定される。

一部の教職員の間では私たちの取り組みを「大学をつぶす」ものと喧伝されているようであるが、まさしくデマであり、諸悪の根源は中島氏と大学経営陣にある。田嶋組合員に対する大学の不当な対応について起こした損害賠償請求訴訟は、弁論準備が継続されているが、この裁判の勝利と東京福祉大学に働く教職員が安心して働ける職場つくりを目指して闘いを継続していきたい。

(交通ユニオン)