職場での暴力に労働組合で闘う / 全労協新聞 2020年12月号

職場での暴力に労働組合で闘う / 全労協新聞 2020年12月号

 


 


全国一般東京東部労組

職場での暴力に労働組合で闘う


 東京東部労組事務所近く(東京・葛飾区)にある重機の修理会社「川久保内燃機工業」で働く〇〇さんは今年二月以降、職場の先輩二人から「仕事が遅い」「覚えが悪い」などとして、あいさつがわりに拳で体を殴打される/高圧洗浄機の放水を浴ぴせかけられる/ハンマーの柄で足を強く叩かれるなど刑事事件レベル、それにより日常生活に支障をきたすレベルの苛烈な「暴行」「傷害」行為を恒常的に受けていました。

 加害者のうちの一人は社長の親族であり、「カネの力でもみ消す」と言い放ったそうです。〇〇さんは雇用が脅かされる不安から、本気で抗議することかできませんでした。〇〇さんの生活をいわば「人質」に取り、暴行パワハラエスカレートさせるという品性下劣、卑劣そのもののやり方です。会社は事実関係を把握しながらも、加害者に社長の親族が含まれていることからなのか根本的な対策を取ろうとはしていません。暴力・傷害を放置あるいは黙認していたとすれば安全配慮義務上の責任が会社に発生することは明らかです。

 十月二十一日、〇〇さんは勇気をもって労働組台で立ち上がり、同二十三日には会社を訪問し組合加入通知を行いました。闘いはこれから始まります!