練馬全労協 りっこう幼稚園で労働組合を結成/ 全労協新聞 2017年4月号

練馬全労協 りっこう幼稚園で労働組合を結成/ 全労協新聞 2017年4月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



練馬全労協

りっこう幼稚園で労働組合を結成



練馬区に新しい労働組合が誕生した。私立の幼稚園で働く労働者の「りっこう幼稚園労働組合」である。一九四八年開園の歴史ある幼稚園で「学校法人力行会」が運営しており、現職の練馬区議が理事長をしている。園長、副園長と事務職員四人を除く、人の教職員全員を組織し、二月一日が結成大会となり、練馬全労協に加入した。

労組結成のきっかけは昨年、年度途中での園長交替にあった。保護者と教職員の反対にもかかわらず、法人は強行に園長を交替し、現場の混乱を招いた。新園長は近隣の区立小学校の元校長の天下りである。園長人事以外でもこれまで、教職員の声を聞かない運営に不満、不信が募っていた。

三月八日の第一回団交には人の組合員が参加し、練馬全労協からも三人が同席した。

四月三日からの認定こども園の土曜日開設にあたり、労働条件はどうなるのか、開設が一カ月後にせまっているのに、未だ法人から何の説明も、労働条件の提示もなく、組合員は不安を持っている事を強く主張した。十日以内には具体的な返事をすることを約束させた。

団交を終えて開口一番、委員長が「より良い保育を守るための組合結成であり、そのためには安心して働ける職場と労働条件が必要」と結成の目的を説明した。

緊張感の中での初めての団交であったが多数の組合員の参加で、会場は次第に熱気につつまれた。組合員からの発言が相次ぎ、これまでの不満や問題点を法人にぶつけ、団結が確認できるスタートとなった。今後山積みの要求を勝ち取るためには、各種労働法の学習と、組合員一人ひとりの労働者意識をどのように高めていくかが重要である。法人からの分断工作などに充分警戒しながら、練馬全労協と練馬ユニオンは新労組の誕生を祝うとともに全面的に支援していく。