感染の危険と背中合わせの医療現場 / 全労協新聞 2020年8月号

感染の危険と中合わせの医療現場 / 全労協新聞 2020年8月号

 


 

医療現場から(JR病院)

感染の危険と
中合わせの職場


 新型コロナウイルスの影響で感染症指定病院が満杯となり、病院の中でクラスターの発生という状況に立ち向う病院は独自の感染症対策を始めなければならなかった。

 各国の状況が明らかになるにつれ、感染の状況がはっきりすると感染予防策が決められたが、予想以上の発症により感染予防具の備畜が逼迫し、使用制限が設けられ感染の危険と背中合わせの職場状況となっていった。

 一般病院での愚者の受け入れが要請され、私の病院でも一病棟を専用病棟として受け入れを開始した。手術や外来が制限され、息をのむような状況で治療と看護が始まり病院の中に緊張が走った。

 早くから発熱外来も作り、病状をトリアージし、検査・入院とつなげていった。なかなか検査体制が整わない中ジレンマの状況が続き、保険で扱うことや民間の検査機関でも検査体制が整い始め、外来や手術も徐々に元通りとなってきている。

 秋以降の次の流行も予想され、ワクチンや画期的な治療薬が開発・販売されるまで新たな日常生活を続けていくしかない。

国鉄労働組合加藤照代)

 

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