大阪清掃合同労組 / 全労協新聞 2020年6月号

大阪清掃合同労組 / 全労協新聞 2020年6月号

 


コロナ禍と緊急事態宣言下で声を上げる全国のなかまたち 


大阪清掃合同労組・組合員一同

激励の声が励みに感染予防の徹底を

 

大阪清掃合同労組です。医療関係ほどではないですが、感染リスクが高いと言われている職業のため、感染による不安を日々抱えて作業しております。私たちが収集を行なっている大阪狭山市では、現在の感染者の数は多くはないのですが、今日感染した人の結果が出るのが二週間後と言われている事から、現在進行形で感染拡大している可能性もあるので、今の感染者数が少ないからといって油断は出来ない状況です。

そして、家庭ゴミだけではなく、病院など医療関係のゴミも収集しているのですが、中にはPCR検査が行われている病院にも収集に行くので、その際にはゴーグルを着用しています。会社からは、マスクの支給、次亜塩素酸水による消毒の徹底。体温チェックは出勤前後の二回行ない、帰社後には、うがい・手洗い・アルコール消毒をして帰宅する事になっています。その他の感染対策として、定期的に作業パートナーが変更になるところを、変更せず極力固定することにより、社内での感染拡大を最小限に抑えるような取り組みをしています。

そして、最近の事ですが感染予防のため、長袖の着用と、トラック乗車中の全面禁煙が通達されました。これから夏に向けてどんどん気温も上昇し、ただでさえ過酷な炎天下での作業に加え、マスクと長袖の着用。そこに怪我防止の為に以前から着用している帽子も合わせると、今まで以上に体感温度も上がり、体力の消耗や熱中症など体調管理に対する不安も大きくなっています。そして、緊急事態宣言発令後、自粛生活が続いたことから、通常よりゴミの量が多く、特にゴールデンウィーク時には、家の片付けをしたゴミが多く排出され、過重労働でした。さらに、大阪狭山市では、世帯人数毎に決められた枚数のゴミのシールを行政から各世帯に配布され、そのシールをゴミ袋に貼ってゴミを排出するのですが、自粛生活でゴミの排出量が多くなり、シールの使用枚数が多くなったことから、行政は六月の一カ月間、シールを貼らずにゴミを排出出来るという市民サービスを打ち出しました。この一カ月間は、ゴールデンウィーク同様にゴミが多くなることが予想されます。

コロナの感染拡大以降、感染リスクの不安や家庭ゴミの増加に労働環境の変化など、厳しい現状ではありますが、収集作業をしていると、小さいお子さんから年配の方まで、市民の方々からたくさんの激励や感謝のメッセージを頂き、それが励みになり、少しでも生活基盤を支える職業に就いていることを誇りに思えました。近々緊急事態宣言も解除になりそうですが、気を緩めず、これまで同様感染予防を徹底し、仮に職場に感染者が出て、業務に支障をきたしたとしても、会社と協力し、一丸となって頑張っていきたいと思います。

 

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