ゼネラルユニオン 休業手当支払いへ / 全労協新聞 2020年6月号

ゼネラルユニオン 休業手当支払いへ / 全労協新聞 2020年6月号

 


コロナ禍と緊急事態宣言下で声を上げる全国のなかまたち 


 
  

ゼネラルユニオン(大阪全労協
ストライキの決意に休業手当支払いへ


「非常事態宣言」が発令された後も、組合員・非組合員を問わず英会話大手のNOVAで働く労働者から多くの訴え、叫びがゼネラルユニオン事務所に切れ目なく届いた。「県境を越える長距離電車通勤を強いられている」、「職場には換気のための窓もない」、「喘息の持病があるので休業を希望したら『無給だ』と言われた」等々。組合は会社に対し、新型コロナウイルス感染拡大下の感染防止策と従業員の休業への方針を問い質した。会社の回答は、要するに「ノーワーク・ノーペイ」だった。


労働者は憤激し、組合への加入が加速し、団体交渉(Zoomによる)に積極的に参加し、夜中に会議を重ね、圧倒的多数でストライキ突入を決定した。会社との公式・非公式の折衝、メールの交換、組合NOVA支部の会議が連日目まぐるしく繰り返された。

 

そして「非常事態宣言」が延長された直後、ストライキ通告寸前に会社は組合の要求を受け入れ、感染に懸念を覚える組合員の休業要請を受け入れ休業手当を支払うこと、そして、勤務者の健康・安全への懸念に答えるホットラインの設置を含む安全・衛生対策を強化することで労使は合意に至った。


日々感染への懸念と恐怖を覚えながら、生きるためには会社の指示に従い出社する以外に選択肢がなかった労働者達は、組合に参加しストライキの決意を固め宣言することで会社の譲歩を実現した。
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