全労協/ 2・19全労協脱原発集会 / 新聞 2020年3月号

全労協2・19全労協脱原発集会 / 新聞 2020年3月号

 


 

2・19全労協脱原発集会

各地の闘いを交流

福島からの報告

 

二月十九日、全水道会館において全労協脱原発集会が行われた。集会に先立って各地の闘いの交流会が行われた。京都総評から「関電の原発マネー不正還流」など、静岡県共闘から浜岡原発再稼働阻止、宮城全労協から女川原発再稼働反対や被ばく労働裁判など、東京からは東京電力への交渉経過などの各地からの報告があった。

 

集会は六十余人が結集した。集会では福島原発告訴団武藤類子団長から「福島原発裁判と福島は今」の講演が行われた。講演では、「福島第一原発が三十メートルの高さの建築用地を二十メートル掘り下げて作られた当初から経済効率性が優先されていたこと。二〇〇八年の時点で東電は予想される津波の高さが一五・七メートルであることを知っていたこと」などが語られた。上映された「東電刑事裁判不当判決」のDVDは昨年九月十九日の東京地裁判決「旧経営陣全員無罪」の不当性があます所なく描かれていた。続いて武藤氏は、「福島第一では二〇一九年上半期までに死者二十人、負傷者二二二人等の犠牲の上に廃炉作業が行われていること、大量の除染廃棄物の処理の問題などが未だに何一つ解決していないこと」などが語られた。

 

関西・静岡・宮城から闘いの報告があった。参加者は今後も全国各地の取り組みを交流しながら、再稼働阻止、全原発廃炉をめざし運動を行うことを決意し集会を終えた。