全労協/ 1・24高浜原発再稼働を許すな!全国集会 / 全労協新聞 2016年2月号

全労協/ 1・24高浜原発再稼働を許すな!全国集会 / 全労協新聞 2016年2月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



2015年を上回る大衆闘争で
安倍政権打倒の闘いをつくろう!


●1・24高浜原発再稼働を許すな!全国集会

関西電力に現地で
600人が怒りの声



関西電力は一月二十五日、高浜原発三号機を一月二十九日以降に起動し、再稼働させる方針を原子力規制庁に伝えた。新規制基準に基づく再稼働は、九州電力川内原発一、二号機に続き二原発三基目。

これに先立ち、若狭の原発を考える会が呼びかけ、一月二十四日、高浜町内で「1・24高浜原発再稼働を許すな!全国集会」が開かれ、六〇〇人が参加し、終了後再稼働反対を呼び掛けた町内デモも行った。

集会に先立って高浜原発先の展望台で決起集会とデモをして、原発事務所に再稼働中止要請が行われた。福井県警の二か所の検問、臨時設置多重防護フェンスと何百人もの警官に守られた高浜原発はおよそ市民の声など無視。その後の集会は「四十年ぶりの寒波。積雪一メートル」の天気予報をはねのけ、東京・兵庫・滋賀・大阪・京都・福井からのバス八台を含めてたくさんの市民が集まった。

若狭の原発を考える会の橋田秀美さんとさいなら原発びわこネットワークの稲村守事務局長の司会で開会された集会は、木原壯林・京都工芸繊維大学名誉教授が主催者を代表し、「再稼働をただ容認すれば、四十年越えの老朽化した原発再稼働を認め、原発新設にも道を開いてしまう。原発が人類の手におえる装置でないことは、福島の大惨事が大きな犠牲の上に教えるところだ。琵琶湖が汚染されれば、関西の住民一、四五〇万人や若狭などからの避難者の飲料水がなくなることも考えていない。また、例え被曝をしながら避難できたとしても、故郷には二度と帰れないという危機感はない。原発は人間の意志で止められる。原発を全廃に追い込もう」と挨拶。

そして集会協賛団体の原子力発電に反対する福井県民会議の中嶌哲演さんを始め、鹿児島・川内、愛媛・伊方、青森・大間原発反対闘争や、福島、東京、関西各地など十三人の各地のアピールを受けた。

福島第一原発震災後に関東から滋賀県に避難し、三歳の男子を連れて滋賀のバスで参加した山崎圭子さんは、「再稼働は許せない。未来の子どもたちのために原発はもう手放して」と取材に答え、自らの手記を参加者に配布した。

(稲村守全労協常任幹事)