全労協/ 禍を転じて福となす / 新聞 2019年1月号

全労協禍を転じて福となす    / 新聞 2019年1月号


新年連帯挨拶 
禍を転じて福となす 
フォーラム平和・人権・環境共同代表 藤本泰成


今年の漢字」というのがあります。「今年の流行語」というのもあります。どちらも行く年の世情を反映したものです。流行語は「そだねー」という我が故郷の方言、平昌冬季五輪、カーリングの女子選手の笑顔が目に浮かびます。一方、漢字は「災」になりました。

振り返ると、西日本を襲った豪雨災害、大阪府や北海道胆振東部地方の地震、台風もいつになく多かったように思います。安倍首相他一部閣僚が、豪雨が激しくなる中で宴会を開いていたことが発覚し、批判を浴びました。「国土強靱化」などとアドバルーンを揚げながらの体たらく。ある弁護士が、憲法集会で「最大の災いは安倍政権」と言っていたことが耳に残ります。

集団的自衛権容認の安全保障法制改悪(戦争法)、組織犯罪処罰法改正法(共謀罪法)、特定秘密保護法働き方改革、改正入管法、数え上げれば切りのない災い。なるほどと納得してはいけない。年が明けて「禍を転じて福となす」か、さて、どうしたものだろう。

二〇一九年、災いを払拭するのは、私たちの手にかかっている。