3・8国際女性デー報告 / 全労協新聞 2018年4月号

3・8国際女性デー報告 / 全労協新聞 2018年4月号

職場・地域から18春闘を闘おう!


全国で18春闘勝利へ闘う



●3・8国際女性デー報告

女性の権利は人権だ!
我慢するのは もう限界!

全労協女性委員会 柚木 康子



 三月八日の国際女性デーには各地でいろいろな取り組みがされた。スペインでは史上初めての「女性のストライキ」に六〇〇万人が参加し、政権は九日に男女平等に向けた政策を纏めると発表したという。


いつまで待たせる民法改正!
選択的夫婦別姓を求める院内集会

 mネット・民法改正情報ネットワーク主催、日弁連共催で開催された。正面には立憲民主党枝野代表と共産党志位委員長が並び、民進、希望、社民、沖縄の風、与党の公明党の議員からも挨拶があった。結婚時に同姓を強いることが女性に多くの不利益、不便を強いている。二月に公表された世論調査では別姓に賛成が四二・五%、反対が二九・三%だった。反対が多いのは七〇代である。女性差別撤廃委員会は二〇一六年の総括所見で法改正を求めている。男女同姓を強いるのは世界で日本だけだ。最高裁判事が通称で署名を行うとの報道もあった。司法からボールが投げ返されている。立法府の責任は大きい。


さあ推進法成立へ!
クオータ制を推進する会(qの会)主催

別姓の集会と時間が重なった開催で途中から参加した。昨年九月の冒頭解散で与党も含めた超党派議員立法案は廃案になった。一九九九年に男女共同参画基本法ができてからもう二十年になる。

 ジェンダーギャップ指数が下がり続ける大きな要因は政治分野と経済分野での女性状況にある。本気で政治分野に女性を増やさないと、日本の政治は劣化の一途だ。今国会の情勢で予断は許さないが、内閣委員会は冒頭に推進法の審議をするべきだ。

 集会は机上にミモザの花が飾られ、講演、政党の決意表明、賛同団体や会場からの発言があり、最後に「政治分野における男女共同参画推進法案」の今国会での早期成立を、すべての政党と国会議員に要望する決議を採択した。


2回目のウイメンズマーチ東京
「今日は国際女性デー、今日から変えよう!」の声響く

 午後七時から開催のウイメンズマーチは渋谷の国連大学前の広場か集合場所であり、マーチの解散場所だった。

 雨が時折強く降る中、「#MeToo」や「女性の権利は人権だ」の横断幕を掲げ、賃金安くてマジでヤバイー!/長時間労働マジでヤバイ!/セクハラ、パワハラマジでヤバイー!/我慢するのはもう限界!/性暴力は許さない!/あなたのしんどさ声に出そう!等のコールが響いた。

マーチは多くの女性と少しの男性で、国際色も豊かに行われた。