フジビ争議団 不当判決に反撃の闘い / 全労協新聞 2017年5月号
全労協
http://www.zenrokyo.org/
全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より
全国一般東京労組フジビ争議団
不当判決に反撃の闘い
フジビ闘争は、子会社フジ製版を解雇された組合員が、富士美術印刷(フジビ)と、地域の資産家の会長・社長、破産した旧フジ製版の元役員ら創業家の田中一族を違法行為による損害賠償で訴えた裁判の判決が、四月十三日に東京地裁労働部で言い渡された。裁判長の「原告の請求をすべて棄却する」の声に対して、法廷内に「不当判決!」の怒号が響いた。またしても不当な判決だった。
しかし、判決の中で東京地裁は、フジビが下請法違反に当たる三割もの値引きを強要していたこと、また、フジ製版の労働者をフジビの指揮命令下に就労させていたことは偽装請負であり、派遣法に違反するなどを認定している。さらに「フジビがフジ製版の経営を左右する支配的な立場にあったとみる事実的根拠がある」と、労働委員会や裁判で組合が主張していた内容を実質的に認める判断を示している。
どんな判決でも翌日からフジビ社前に座り込むと決めていた当該と支援共の呼びかけに、五日間で一四〇人を超える支援の仲間たちが駆けつけて、当該たちを激励した。勿論、控訴して闘いは続きます。中小企業労働者たちの真の使用者であるフジビ本社に向けた闘いは、フジビと田中一族を追い込みます。引き続きの支援を訴えます。