韓国訪問報告 / 全労協新聞 2016年12月号

韓国訪問報告 / 全労協新聞 2016年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




韓国訪問報告
朴槿恵退陣へ126万人
立ち上がる労働者・民衆



十一月十一日から十四日にかけて、韓国を訪問しました。労働者集会と朴槿恵退陣を要求する大会、モラン公園でのチョンテイル烈士の追悼集会、三・一独立運動の宣言文が読まれたタプコル公園、左派労働者会や希望の連帯労組、鉄道労組の訪問など、濃密な韓国訪問でした。

左派労働者会、希望の連帯労組、鉄道労組を訪問できました。左派労働者会では韓国の労働運動をめぐる状況、希望の連帯労組では非正規労働運動と地域社会を結びつける新たな試み、鉄道労組では五十日に及ぼうとするストライキが紹介されました。

十二日、労働者集会はソウル市庁舎前広場を中心に行われました。なかでもセウォル号事件の被害者団体、THAADミサイル配備に反対する住民団体、農民団体が一緒に登壇し、ともに発言した場面が印象的でした。そして、一二六万人が集まった大会に合流しました。

韓国の人びとの尊厳のありかと現政権に対する怒り、それに、労働者民衆が立ち上がるという具体的な形を与える運動の力を見ました。その基盤には、韓国の民主化闘争と労働運動の歴史があります。

日本で労働運動をする自分たちの役割と責任が問われていることを思わされた韓国訪問でした。

(全国一般東京南部
中西幸太)