熊本震災ボランティア報告 / 全労協新聞 2016年7月号

熊本震災ボランティア報告 / 全労協新聞 2016年7月号



全労協新聞
より



熊本震災ボランティア報告

多数の一部損壊家屋
地震で温泉の色も変化


五月十七日、御船町災害対策本部に、体育館避難者用としてテント四九張りを寄付。車中泊者は減少している。そして、スポーツセンターで指圧マッサージ。友人のケアマネの松下さんは似顔絵を描いて喜ばれる。

御船町の避難者は六〇〇人で二一ヶ所の公民館や小中学校体育館に分散しているが、六月にはスポーツセンターなどに集中するとのこと。

昼間は避難者の大半が家の片付けや仕事に行っていて、避難所には十人ぐらいの高齢者がいました。山間部の小坂小学校の体育館にも行きましたが五人ぐらいでした。そこで家の瓦片付けにも行きました。三軒に一軒は青いシートで覆われ、一部損壊が多数あり、高齢のお父さんがいて、息子さんは役場に勤めていてほとんど帰ってこれないとのことでした。兵庫県職員ら七人で軽トラに袋詰めした瓦を川原の処理所に七往復して片付けました。

菊池市の高原のペンションから一時間半かけて御船町まで通いました。温泉の銭湯は二五〇円で、帰りに寄った黒川温泉は五〇〇円でした。前は透明だったお湯が緑色にかわったそうです。阿蘇の大観望には、まだ観光バスが来てなくて雄大な外輪山もさびしそうでした。

(大阪教育合同労組 鶴丸春吉)