全統一労組
井上眼科病院争議
解雇撤回・和解成立
二〇一三年十月、公然化から間もない全統一井上眼科病院分会の福井寿分会長が、「社会保険労務士資格手当を詐取した」との事実無根の口実で解雇された事件は、一月二十二日に東京高裁で和解が成立し、解決しました。
病院は福井分会長の解雇を撤回し、自らの非を認めました。福井分会長は二〇一三年十月二十二日付けで自主退社となります。
昨年七月十六日、東京地裁は「本件解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であるとは認められず、無効である」との明快な判決を下しました。病院側は控訴しましたが、東京高裁において和解協議が続けられ、今回の解決合意に至りました。福井分会長は病院を退職しますが、セクハラ・パワハラや恣意的な労務管理が蔓延していた職場において、労働者の権利をしっかりと主張していく実績を作り上げたと思います。
屈しない覚悟と
抵抗を学んだ
福井寿
突然自宅に送りつけられた解雇通知から二年半経過し、一月二十二日に東京高裁で和解となりました。
初めて、身近な存在の者から嘘や騙しを受け、落胆もありましたが、多くの諸先輩方からのアドバイスを受け、屈してはいけない覚悟、納得行かないものへの抵抗を学びました。明日から始まる人生に役に立つと思います。
多くのご支援、ご声援をいただき本当にありがとうございました。解雇撤回闘争はこれで終結しました。深く御礼申し上げます。