2015/06/18/ 京丹後市抗議・基地撤去! 6・18現地行動

2015/06/18/ 京丹後市抗議・基地撤去! 6・18現地行動





【呼びかけ文】

米軍Xバンドレーダー基地は、昨年12月26日に本格運用されました。それ以降、基地からの低周波騒音問題、米軍関係者による相次ぐ交通事故、住民の合意なしに推進される網野町島津の米軍住宅建設など、住民の安全・安心を脅かす事態が噴出してきました。しかし、在日米軍防衛省は基地建設過程での約束をことごとく踏みにじりながら、基地建設二期工事・自衛隊基地拡張工事を強行しようとしています。これに対して、京都府京丹後市は住民の安全・安心を確保すべきと地方自治体としての責務を放棄してきました。とりわけ、地元の自治体である京丹後市の責任は重大です。私たちは京丹後市議会の6月議会の開催日である6月18日、京丹後市への抗議申し入れと京丹後市議会各会派への要請、市役所前でのアピール行動などに取り組み、また基地ゲート前での抗議闘争を組織します。住民の安全・安心と米軍基地は決して両立しません。Xバンドレーダー基地が集団的自衛権行使の最前線になろうとするなかで、私たちは基地にない京丹後を子どもたち、孫たちに受け継いでいきたいと願う住民とともに、基地撤去にむけて闘っていきたいと思います。

昨年12月26日に基地本格運用が開始されて以降、基地からのすさまじい騒音、相次ぐ米軍関係者の交通事故、住民の合意なしに一方的に進められようとする米軍住宅建設など、住民の安全・安心はますます脅かされてきています。防衛省は、基地による住民の健康被害がでればレーダーを停波すると約束していました。しかし、これほど低周波騒音による被害がでても、防音マフラーを装着しただけで、レーダーを停波せずに住民を苦しめ続けています。

米軍関係者の交通事故はすでに15件。人身事故も発生し、いつ深刻な死亡事故が発生してもおかしくはない状況です。また、当面ホテルに集団居住し、集団通勤する約束であった米軍関係者の約30人が、勝手に民間の住宅に個人居住し、そこから通勤してきていることも明らかになりました。そして、京丹後市網野町島津での米軍住宅建設をめぐって、防衛省は住民の意向を丁寧に把握して調整していくと約束していましたが、現在は民間と民間の契約だから防衛省は関知しないなどとしています。

このように、これまでに住民の安全・安心を確保するとして在日米軍防衛省が約束してきたことが次々に踏みにじられ、反故にされてきています。これらの根底には、日米地位協定によって基地が事実上の治外法権の地となり、米軍人・軍属が特権的地位を保障されていることがあります。

米軍・防衛省は、このような約束違反をくり返しつつ、基地建設の二期工事や米軍住宅建設に着工しようとしています。また、米軍基地建設にともなう自衛隊基地の拡張工事にも着工しようとしています。私たちはこれらを絶対に許すことはできません。基地の存在と住民の安全・安心は決して両立しません。こんな米軍基地は撤去させていく以外にないのです。

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このような状況のなかで、京丹後市京都府は米軍・防衛省による約束違反を追認してきました。京丹後市京都府は、住民の安全・安心に責任を負う地方自治体であるにもかかわらず、その責務を放棄して防衛省の下請け機関となってきました。
山田・京都府知事も中山・京丹後市長も、2013年9月の基地受け入れ表明にあたって、住民の安全・安心が確保されなければ受け入れ表明の撤回も辞さないと言いました。いま撤回せずして、いつ撤回するというのでしょうか。とりわけ、直接の地元の地方自治体である京丹後市の責任は厳しく問われるべきです。

6月18日は、京丹後市議会の6月定例会の開催日です。私たちは、京丹後市に対して住民の安全・安心を確保するための最大限の措置を取ることを要求し、基地受け入れ表明の撤回を迫っていきたいと思います。また、基地ゲート前で、在日米軍防衛省に対する抗議闘争を組織してきたいと思います。

京丹後の住民のなかからは、「こんなはずではなかった」と不安や怒りの声が広がってきています。「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」も、京丹後市・近畿中部防衛局・駐留する米軍部隊のオルブライト司令官あての質問書を提出し、厳しく追及していこうとしています。このような動きと連携し、6月議会にあわせて眼に見える大衆的抗議闘争を展開し、そこに地元の住民の参加を呼びかけていくような闘いがいまこそ必要となってきています。

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戦争法制が国会に上程され、アメリカに向かう弾道ミサイルの迎撃を主課題とする米軍Xバンドレーダー基地は、集団的自衛権行使の最前線になろうとしています。
沖縄・辺野古の闘いに連帯し、日本を戦争をする国にしようとする安倍政権と対決し、京丹後の米軍基地の撤去に向けてともに闘いましょう。