●闘う各地域全労協
●静岡中部地区労
結成20年の成果
継承発展へ
全労連系組合と一部の連合加盟組合が共同で提出した議案によって、静岡地区労が解散させられたのが一九九三年の三月。その地区労の解散を受け、連合にも全労連にも行けない、行かない中小労組が中心になって静岡中部地区労(静岡県中部地区労働組合会議)が結成され今年で二十年目を迎えた。
結成時、静岡中部地区労は、①地区労の闘う伝統と実績を継承発展させる②地域の労働者、労働組合の生の要求に基づき独自性のある行動を行う③地域社会の諸問題に積極的に関わり住民運動との連帯を追及するという基本方針を掲げて運動を進めてきた。
二十年間の闘いの中で組織内では希望退職や工場閉鎖などの反合闘争を中心に闘い、地域の労働者の要求を実現する闘いでは、静岡ふれあいユニオンを通じた労働相談と組織化の活動、国鉄闘争やJAL闘争の支援、しずおか労働相談センターの開設、住民運動との連帯では、結成当初から浜岡原発と静岡空港に反対する闘いへの参加などを静岡県共闘とともに進めてきた。
十一月二日の結成二十周年の集いでは、名古屋大学大学院の和田肇教授からの記念講演(「安倍政権で労働法制はどうなるか」)を受けるとともに、二十年間ともに闘ってきた弁護士や、住民運動の代表者も出席して、運動の継承発展を誓い合った。
(平口暹 静岡中部地区労議長)
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