女性労働者が自立して
生活するために均等待遇を
第二三回女性委員会総会を十一月二十二日、全水道会館で開催した。今回は「闘う女たち!大集合」がテーマ、女性委員会通信二〇〇号発行記念もあり、より多くの女性たちが参加してくれた。
第一部は全国一般東京東部労組メトロコマース支部の女性たちの闘いの記録「メトロレディーブルース」を上映し、非正規労働者がスト決行、闘うことでどんどん強くなっていく女性たちの表情、替え歌で心情をつづっていることがとても印象に残った。笑いあり、涙あり?のビデオ是非色々な人に見てほしいものである。
第二部は女性委員会総会、柚木代表から一年間の経過報告・総括を行った。女性委員会通信は年間一二号発行し、記念すべき二〇〇号号外も発行した。均等待遇、男女平等が実現する法改正をめざした。派遣法は「今後の労働者派遣制度のあり方に関する研究会報告」を出したが、当初の主旨とは全く異なり「日本を世界で一番企業が活動しやすい国」作りに向け、派遣による常用代替に道を拓く内容であった。
パート法の改定も遅々として進まず、建議も均等待遇の前進と評価できるものではない。均等法を実効ある法律にするチャンスであったが、労政審の分科会において法改正ではなく、一部省令・指針の改定にとどまった。
方針では、女性は五八%が非正規であり自立して生活するために均等待遇を求め、戦争をする国へ大きく舵を切った安倍政権への闘い、沖縄、被災地と連帯する闘いを正規・非正規、官民連帯して闘おうと提起された。
第三部は闘いの報告・懇親会、その中で十一月三~四日に取り組んだ女性委員会学習交流で福島合宿の報告をスライドを説明しながら行った。未だに時間が止まった状態である立ち入り制限地域、帰還準備地域と立ち入り禁止地域は境界線一本で区切られているが、地面も空気もつながっている。境目などないに等しい。帰りたいのに帰れない、帰れないのに帰ることをどんどん進められる。安全だと言われていたのに突然突きつけられた原発事故の恐怖・情報が届かない怖さなど心に深く問われることでした。
総会参加者全員から闘いの現状や女性委員会に対する思いなど、新しいメンバーも多く思い思いの声が聴かれた。懇親会ではおいしい料理とおいしいワインであっという間に時間が過ぎ、女性委員会幹事が全員再任され、今年一年の方針が確認された。
(F)