6/7 大阪全労協 オスプレイ導入発言に対する抗議



大阪全労協


20136月7日

大阪府知事 松井 一郎 殿
大阪市長  橋下 徹 殿
                                          大阪市中央区北浜東1-17
                                           日本ワードデータビル8F
                                            Tel&ax 06-4793-0735
                                           大阪全労協 幹事会一同


オスプレイ導入発言に対する抗議

 
6月6日、松井大阪府知事及び橋下大阪市長は政府に対して、MV22オスプレイの訓練を八尾空港をはじめとする大阪府内で受け入れることを表明しました。
 
報道によれば、オスプレイの訓練の一部として八尾空港を活用するといわれています。しかし、八尾空港には大きな問題があります。空港の周囲は問題になっている沖縄の普天間基地以上の人口密集地の域であり、普天間が抱える以上の問題が発生します。そのうえ、上空は伊丹空港への進入空路であり、日本でも有数の民間機の過密地帯です。しかも、地元自治体や大阪府民の意向も聞かず、知事の単独判断で、そして橋下市長に至ってはどのような権限か不明のまま、オスプレイ訓練基地の引き受けを意向表明したことは、主権者軽視であり、決して座視することが出来ません。
 
誰が見ても無理のあるこのような場所に、危険極まりないオスプレイを導入しようとするなど、そもそも府民の生命財産を預かる行政のトップとしては失格といわざるを得ません。又、このような重大な計画を、しっかりとした検討をしたわけでもなく、思いつきのように口走った今回の松井知事、橋下市長の意向表明にあきれ果てるばかりです。これらの思いつき発言は、日本維新の会代表橋下徹氏の、戦争と軍隊を当然の前提とした、女性に対する過去・現在と続く性的虐待を「必要」と断じる信じられない人権感覚に対する国内、国際世論からの批判の高まりに対して、それをごまかすための政治パフォーマンスでもあります。
 
昨年強行導入されたオスプレイは、既に沖縄だけでなく、日本の各地で訓練を開始しており、各地で飛行が現認されています。今回の松井、橋下意向表明は、沖縄の負担軽減を名目に行われましたが、本当に沖縄の負担が軽減される保障はどこにもありません。危険なオスプレイがより自由に日本の各地を飛び回るだけ、となる恐れがあります。
 
5月中旬に沖縄で行われた「平和行進」では、橋下氏の発言に対する沖縄県民の強い怒りが表明され、参加した私たちの仲間もその怒りを共にしてきました。平和と人権を希求して活動する私たちは、沖縄の人々の基地撤去の闘いと思いに連帯してきました。人の尊厳を傷つけ恥じることのない橋下氏の暴言と、思いつきで基地問題を発信する松井知事、橋下市長の今回の言動は、これ以上の基地負担に耐えられないと島ぐるみの闘いに立ち上がっている沖縄の民衆を愚弄するものでもあります。


 私たちは、大阪府知事大阪市長の言葉で政治をもてあそぶ、このような愚劣な行為に激しく抗議の意思を表明するものです。

                             以上  
 



(大阪)