海洋投棄決定に福島県庁前で抗議 / 全労協新聞 2021年6月号

海洋投棄決定に福島県庁前で抗議 全労協新聞 2021年6月号

 


#全労協 

 

 


脱原発の闘い

(汚染水海洋投棄反対・老朽原発再稼働反対)

 

海洋投棄決定に福島県庁前で抗議


 四月十三日、政府は漁業者をはじめ福島県民の多数が反対し県内市町村議会の七割が「反対」「慎重対応」意見書を可決する中「汚染水海洋投棄」をゴリ押し決定した。

 この日の朝に政府方針を決定し、午後に梶山経産相が内堀知事に政府方針伝達のために訪れたのである。面会は六分で終了。経産相はペーパー棒読み、知事は県民世論に背を向けて沈黙し、原発事故被災県リーダーの国追従ぶりが改めて際立ったのである。

 福島県庁前抗議には緊急にもかかわらす、約一〇〇人か集まり。「海に流すな」のボード掲げてスタンディンクとシュプレヒコールを行った。できるだけ多くの発言が行なえるように参加者一人一人が訴えた。「県民を痛めつける決定だ」「新たな加害行為を何十年にも渡って行うと言うのか」「市民が反対の声を上げている県庁正面から入らず、裏口からコソコソ入って知事に会い、原稿棒読みの経産相と、汚染水を海に流すと言われても抗議もしない県知事。こんな人たちに私たちの命と暮らしは任せられない」

 実行されるまでにまだ時間はある。漁業者だけではなく、この地で働く全ての人、生きる全ての人との連帯を強め、未来に禍根を残さぬために、この暴挙の阻止を誓いあった。

 全国一般ふくしま連帯ユニオン・宮城合同労組・宮城全労協の仲間たちは、抗議活動に先立ち行われた知事要請行動から参加し、市民・県民との連帯を強めた。

(ふくしま連帯ユニオン佐藤隆

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