海洋投棄反対の大きな世論を / 全労協新聞 2021年2月号
政府、東京電力は福島第一原発敷地内に溜まり続けるALPSEでの「処理水」=放射能汚染水を薄めて海洋投棄しようとしている。処理水には七五%のトリチウム以外の核種も含まれていることが明らかになっている(セシウム134、137、コバルト60、ストロンチウム90等)それらを含む汚染水を海に放出するということは「風評被害」ではなく、魚貝を通して私たちの体に取り込まれ健康被害に直結する問題なのだ。パブコメでも、地元漁連も世論は圧倒的に反対だ。
さらに最近になって明らかになっているのか、長期に亘りタンク内に汚染水が保管されているため、微生物が発生し「有機結合型トリチウム」が検出されていることだ。
これは海洋放出されれば魚介類の中で濃縮される。こうした問題を無視して「処理水をためるタンクが満杯になる」から「薄めて海に流す」という選択は余りにも安易だ。対策は「超大型のタンカーのような施設を作り」「一〇〇年以上地上保管することしかない。
私たちは海洋投棄を絶対に阻止するため、全漁連、地元とも連帯しなから世論に訴え運動を芸り上げていくことか今こそ大切だ。コロナ禍で大きな集会は困難だが闘う方法はある。
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