原発汚染水 海洋投棄反対 / 全労協新聞 2020年12月号

原発汚染水 海洋投棄反対 / 全労協新聞 2020年12月号

 


 
原発汚染水
海洋投棄反対


 政府は福島第一原発内の放射能汚染水が満杯になるとして、地上での保管の選択を検討しようともせず、アルプスで処理したトリチウム水を海洋投棄ありきで検討を進めてきた。全漁連や福島漁連などの強い反対の声に耳を傾けようとせず、パプリックコメントも圧倒的に反対の声が多かったにも拘わらずだ。先月十月二十七日に海洋投棄を閣議決定しようとした。

 さようなら原発一〇〇〇万人アクションは、緊急で二十七日夕方、国会前での抗議行動を行った。FOEの満田さんなどが発言。トリチウム水の中には別の核種も含まれていること、トリチウム食物連鎖の中で人間に取り込まれることなどの問題点の指摘の上、この問題は日本だけの問題ではないこと、大きな地上タンクなどを作り、放射能が下がるのを待つ以外の選択はないことなどが訴えられた。

海洋投棄の国際基準を満たして今の汚染水を全て処理するには計算上六十年もかかるという。全労協も参加し一七〇人が集まり放射能汚染水を海に捨てるなと声をあげた。
脱原発プロジェクト)