自公政権金権体質への怒りが選挙結果に / 全労協新聞 2021年6月号

自公政権金権体質への怒りが選挙結果に 全労協新聞 2021年6月号

 


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参議院広島選挙区 再選挙報告

自公政権金権体質への怒りが選挙結果に


 自民党本部からの一億五千万円の選挙資金が問われた大規模買収事件は、広島県内の市町の首長や県議・市議等の地方議員などを巻き込み、河井案里公選法違反、当選無効が確定し、再選挙の結果、私たちが支持した「結集ひろしま」の宮口治子氏(四五歳)が自民新人らを破って初当選を果たした。

 広島再選挙は、野党系が二〇一九年の参議院選挙での勝利を教訓に、立憲民主党、国民民主党社会民主党新社会党や連合などで候補者を一本化するための広島県内における国政レペルの共闘体制として諸派「結集ひろしま」を立ち上げ、一方、共産党は候補者擁立を見送り、野党系候補の宮口の応援にまわった。

私たち広島県労協も二〇一九年参議院選挙同様、「結集ひろしま」の宮口侯補を支持し、広島市呉市福山市など、都市部を中心に支援の輪を広げていった。

 今回の参議院選挙をめぐる広島県内の世論は、河合議員夫婦と自民党の金まみれの金権・腐敗の政治姿勢に対する批判の渦が蔓延していたといっても過言ではない状況にあった。

 同時に、河井夫婦と自民党本部から、今回の大規模選挙買収事件・疑獄に対する説明貴任が全く果たされていないことに、県民の怒りが蔓延していることを見逃すことができないのである。

 今回の選挙は、低投票率の中、国民目線を無視した自公政権の金権体質への批判の高まりか、選挙結果にあらわれた。

広島県労協議長・池上文夫)