セクハラ解雇に声を上げ解決 / 全労協新聞 2021年2月号
全国一般東京東部労組
セクハラ解雇に声を上げ解決
昨年末から「セクハラ解雇」で全国一般東京東部労組とともに交渉していた女性が社長からの謝罪と慰謝料支払いの解決を闘いとった。
この女性労働者は、都内の遊戯関連会社で正社員として働いていたが、社長からの交際の求めを断ったところ業務上の指示を与えられないなどの不利益を受けたうえに昨年十二月末での解雇を言い渡された。
そのショックでうつ状態と診断された女性は東部労組に加入し、社長と団体交渉を行った。恐怖、嫌悪、不安などのさまざまな思いが渦巻く中で、女性は社長と向き合い、声を震わせながら抗議した。
その真剣な訴えに社長は、セクハラ解雇の事実を全面的に認めて「申し訳ありませんでした」と彼女に謝罪し、相応の慰謝料を支払う解決を受け入れた。その社長のもとではもう働きたくないとの思いで女性は会社を辞めることにしたが、理不尽な扱いに声を上げて解決を闘いとったことが最大の成果だ。彼女自身も「泣き寝入りせすに声を上げて良かった。自分のこの経験が同じのような目にあっている人たちの力になれれぱうれしい」と話している。
(東京東部労組書記長須田光照)