8波の現場抗議闘争で争議解決 / 全労協新聞 2020年9月号
全国一般ユニオン北九州
8波の現場抗議闘争で争議解決
ファミリーマート配送の新生物流(本社・広島)では、二〇一五年に乗務員Sさんが無期限の乗務停止を受け、三人で分会を結成。その後、解雇撤回闘争をたたかい、二〇一七年三月、原職復帰を勝ち取った。
以降、コンビニ配送の劣悪な労働条件の改善を要求し、会社と交渉を続けた。
二〇一九年九月、米子営業所が撤退し他社がその業務を引き継ぐこととなり、十一月の団交で北九州営業所の状況を確認したところ、会社は、半年~一年はそのようなことはない、と述べていたが、わずか二ヵ月後の今年の一月十五日、北九州営業所閉鎖・全員を整理解雇、との通告を行った。
分会は、まともな説明もないままの整理解雇に抗議し、二日間にわたりストライキを貫徹。その後、ファミリーマート・スリーエスも含め経営責任追及に取り組んだ。一方、コロナの影響で仮処分の期日は延期されていたが、若手を中心に強力な弁護団が結成され、裁判闘争の準備も進めた。Facebook、YouTube等も駆使して闘った結果、当初の和解案を大きく上回る提案が会社よりなされた。分会の現状をふまえ慎重に検討した結果、勝利的な内容での和解となった。
六月十四日、八幡の杜前での争議解決アピール行動に続き、八月一日、北九州市内で勝利解決報告会を行った。