韓国サンケン労組支援 / 全労協新聞 2020年9月号
韓国サンケン労組支援
突然の会社解散に
日韓連帯で反撃
二〇一七年、韓国サンケン労組は日本の親会社・サンケン電気による整理解雇攻撃をはねのけ組合員十六人全員原職復帰の勝利を勝ち取った。
整理解雇から二四六日、日本への遠征闘争から二二九日を日韓労働者が共に闘っての勝利であった。職場復帰後も韓国サンケン労組は、東京総行動に駆けつけ争議支援を続けてきた。
しかし、七月九日サンケン電気は、ホームページに韓国の子会社・韓国サンケンを業務不振を理由に、解散・清算すると突然一方向に発表してきた。これは韓国現地の社長も知らないことであった。韓国サンケン労組は、突然の解散・清算は組合との「団体協約」に反するもので違法かつ不当な決定であるとして、七月十三日会社前で記者会見を行った。解散・清算撤回を強く求めて、直ちに会社前にテントを立てて座り込みに突入した。さらに、釜山の日本領事館、雇用労働部や主要な街頭などで抗議・宣伝活動を行なっている。
韓国サンケン労組は、今すぐ日本での本社に抗議をしたいと思っているが、コロナ禍のために来日できない状況になっている。そのため、当面は韓国でできることは全てやると決意を明らかにしている。
会社解散・全員解雇は、極めて不当な生活破壊・組合つぶしであり、韓国サンケン労組が来日できない状況で、彼らを支援・連帯する行動が呼びかけられた。九月三日(十八時三十分~)東京・文京区民センターで「韓国サンケン労組を支援する会」結成集会を開催することになった。
韓国サンケン労組はインターネット中継で参加する。
八月二十日、埼玉のサンケン電気本社に対して韓国サンケン労組を支援する会準備会は韓国サンケン労組からの文書を手渡そうとした。しかし、会社は門前払いという不誠実な対応であった。すぐに抗議行動をはじめ、韓国サンケン労組はインターネットで解散・全員解雇撤回を訴えた。