韓国サンケン労組 日韓連帯で整理解雇を撤回 / 全労協新聞 2017年7月号

韓国サンケン労組 日韓連帯で整理解雇を撤回 / 全労協新聞 2017年7月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


韓国サンケン労組

日韓連帯で整理解雇を撤回
原職復帰することができた


サンケン電気の韓国における一〇〇%子会社の韓国サンケン(韓国南部の昌原市馬山自由賀易地域)で、赤字を理由に昨年九月三十日、生産部門で働く労働者全員が解雇されました。

解雇予告があった昨年三月以来、韓国で解雇撤回のためにあらゆる闘いあらゆる努力をしてきました。解雇された十月からは、やはり本社のある日本に行って直接本社に訴えなければならないと、組合の代表団を日本に派遣し、闘ってきました。

その間十二月には韓国・地方労働委員会で、四月には韓国・中央労働委員会で、「解雇は不当」との判定が下され、原職復帰などの命令が出されました。

そして解雇されてから二四六日目、日本で解雇撤回闘争を開始してから二二九日目の六月二日、会社側が中労委の不当解雇判定に従って整理解雇が「遺憾」であることを認め、組合側と解雇撤回の合意に達し、原職復帰を勝ち取りました。

合意された主な内容は、
①整理解雇の撤回、
②生産部門の廃止を撤回し十六人の整理解雇者全員を生産職に復職させる、
労働組合の存在を認めて活動を保障する、
④これまでの労働協約を維持する、
という画期的なものです。

この勝利は、「勝つまで帰らない」と強い決意と信念で、慣れない日本での生活に耐えながら粘り強く闘ってきた韓国代表団の闘いと、リーダーの金ウニョンさんが「日本の支援者のおかげでここまで来た。皆さんのことは一生忘れない」といっているように、通訳やカンパ、差し入れや温かい激励の言葉や挨拶など多くの日本の労働者・市民の熱い連帯の支援・協力のおかげだと思います。ここに心からお礼を申し上げ、解雇撤回の闘いの締めくくりとさせていただきます。

(韓国サンケン労働組合を支援する会)