全労協/ 解雇撤回へ多彩な行動 / 新聞 2020年3月号

全労協解雇撤回へ多彩な行動 / 新聞 2020年3月号

 


 

全国一般ユニオン北九州

解雇撤回へ多彩な行動

 

ファミリーマートの配送を請け負う新生物流では、組合員に対する解雇撤回闘争が一年半にわたって闘われ、二〇一八年三月に原職復帰を勝ち取り、組織化へ向けた活動を行ってきた。

 

しかし、コンビニ業界の厳しい淘汰の中で、会社の放漫経営もあり、今年一月十五日に「北九州営業所閉鎖・全員整理解雇」の通告を行った。会社は「赤字だ」と言うのみでまともな説明も無く、整理解雇の要件すら満たさない。しかも退職金制度も無いため、三十人以上の労働者が何の補填も無く路頭に迷わされるのだ。こんな無責任でいい加減な経営者は許せない。

 

全国一般ユニオン北九州は、一月二十四日、会社構内で、解雇撤回・謝罪・生活保障を求める抗議集会とデモを行った。また、二月十二日、雨の中会社前での情宣行動に取り組んだ。

 

ファミマに限らずコンビニ業界は、本部の一部だけが大儲けし、末端の労働者たちは最賃ギリギリの劣悪な労働条件で働いている。お弁当を作るのは技能実習生、店頭で販売するのは留学生、配送するのは日本人のドライバーで月四〇〇時間近く働いている。オーナーも過密労働で大変な状態だ。われわれは今春闘において、新生物流での不当解雇撤回闘争を全力で闘うとともに、貧困を量産し続けるコンビニ業界に対しても経営責任を追及していく。