全労協/ 労働運動活動家のスキルアップを / 全労協新聞 2015年10月号

全労協/ 労働運動活動家のスキルアップ / 全労協新聞 2015年10月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


コラム疾風

全労協事務局
岩野浩昭

労働運動活動家のスキルアップ


一九八七年四月に多くの国民の声を無視して、国鉄は解体され「JR」という営利企業へ変貌しました。私が国鉄に採用になってから七年目のことでした。現在は全労協事務局でお世話になっているところです。

私が日々の中で思っていることは、国鉄闘争支援のお礼ということやそういう争議を作り出してはいけない、不幸にして争議を余儀なくされたときに少しでも役に立てればと思っています。

少し偉そうなお話になりますが、よろしくお願いします。仕事でも趣味でもなんでも十年、二十年と続けて行くと、それは「ベテラン」「熟練」「職人」など言われる領域になると思います。労働運動の面もそうだと思います。

集会などで、資料の配布がありますが、集会の当日に配布して欲しいと申し出があります。受付する側からみると資料作成の時に持って来てほしかった、というのが本音です。朝起きて「あっ、そうだ!、集会へチラシを持っていこう!」と準備している人などそういないはずです。予め数日前から準備しているはずです。これは集会だけではなく、役員会、常任委員会、幹事会などの場合も同様です。当日その場で配布することは、整理された会議や討論になっていかない要因でもあります。「配布資料に私が(配布や丁合)しますから~」というのは順番などが狂い意外と迷惑なものです。予め担当者と相談して配布資料に組むようにしたいものです。同時に複数部ある場合は「一セット」にすることも必要なことと思います。

このようなことは、会議運営・集会運営をスムーズにすることと、そこに「存在」する仲間の支えにもなることなのです。私が楽をしたいからと言っているわけではなく、例えば集会でも会議でも一緒に考え合うことは仲間を支え合うことなのです。万が一欠席することになっても、欠席する旨を主催者に連絡することも必要です。無断欠席や遅刻は仲間に対して、その会議に対して失礼なことと思います。最近は無断欠席や遅刻が非常に多いのが気になるところです。定められた時間に開催できないのが実態です。

これらのことは出来ないのではなく、気が付かなかっただけではないかと思います。

周りを見渡せば、活動歴二十年以上という仲間が溢れています。労働運動のプロらしく反転攻勢し労働組合の「団結」「闘争力」を見せつけようではありませんか!。

かくいう私自身も含めて注意しておきたいものです。「労働運動」のという芸歴は今三十年を超えたところです。