全労協/ 宮城メーデー / 全労協新聞 2015年6月号
全労協
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全労協新聞
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全国で第86回メーデー
宮城
五月一日、宮城全労協はメーデー集会を開催しました。
春闘の状況、労働法制の法案審議の見通しなどが報告されました。安保法制をはじめ、五月以降の国会審議が緊迫した状況になる。この重大局面を闘いぬき、つづく統一地方選(被災地は全国から遅れて実施されている)の勝利を勝ちとろうと主催者挨拶。
東北全労協は全国各地と連携して、五月中旬のキャラバン実施に向けて準備中であり、また六月には沖縄派遣団を送る企画も進んでいます。集会は沖縄連帯決議をあげ、沖縄の声を東北各地にひろげていくことを訴えました。
四月、宮城合同労組の組合員たちが主催して福島スタディ・ツアーが実施され、その報告がありました。「宮城県から南相馬方面に向かった。沿岸部には破壊された住宅がそのまま残っている光景があった。内陸の小高地区では、日曜日ということもあって数人の住民たちと出会ったが、町内は閑散としていた。『希望の牧場』を訪れた。吉沢さんは『希望と名づけているが、絶望なのだ。この現実から何とかしようと思ってきた。これからもがんばる。しかし我われは〈流浪の民〉だ』といった」。
「飯舘村に入った。行き場を失った犬たちがゲージの中で飼われていた。大声を出して私たちを歓迎してくれた。歩道ではボランティアだろうか、犬の散歩に若い人たちが連れ添っていた。時間も限られていたので移動しようとしたとき、犬たちはまた大声を出し、そして黙り込んでしまった。私たちがこの場を去ろうとしていることを分かっているのだ。そう思ったとき、事態の深刻さ、悲しさがこみあげてきた」。
原発再稼働反対をはじめ、被災地での取り組みを進めていくことも、あわせて確認しました。