悪質、不当な判決 JAL乗員原告団・団長 / 全労協新聞 2014年7月号 1面から



悪質、不当な判決に
上告して闘います

JAL乗員原告団・団長
山口宏弥


六月三日、五日にJAL不当解雇事件の高裁判決が言い渡されました。

判決は裁判官の良心の欠片も感じさせません。また瓜二つの判決は、巧な表現で取り繕っていて、裁判官の独立性を疑う内容ともなっています。


悪質なのは、証人尋問などで、私たちが立証したことを全て無視、地裁判決をなぞった内容となっていることです。人員削減問題では反証もしない会社を救済、また管財人絶対論を展開して、「更生会社」を口実に私たちの主張を全て切り捨てました。労使交渉の過程での約束反故や信義則違反、不当労働行為についても不問にし、「最初に結論ありき」という極めて不当な判決でした。労働法を倒産法の下に置いた、憲法蹂躙の不当判決で、到底認めることはできません。



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