トリチウム汚染水 海洋放出を許すな / 全労協新聞 2021年2月号
全国一般いわき自由労組
トリチウム汚染水 海洋放出を許すな
相馬市・双葉郡・いわき市~浜通り地方にとって大変なのが、東京電力第一原発に一〇〇〇あるタンク内に溜まり続ける汚染水海洋放出問題です。
トリチウムを海に?私たちが住む目の前の海に?「海は東京電力のゴミ捨て場ではありません。」の合言葉で署名活動を昨年展開してきました。みなさんの御協力によりたくさんの署名が集約されました。
日本政府、規制庁の更田委員長、東京電力は、「一〇〇〇あるタンクは、無機トリチウムだから、海に放出しても環境や人体や魚・海藻・貝・タコ・イカに影響はない」と、何回も繰り返し宜伝をしてお
ります。
現在汚染水タンクの中では、無機トリチウムが有機結合型トリチウムに変化し、タンク内で一〇〇万倍に増えています。無機トリチウムは生体内半減期か十二日ですが、有機結合型トリチウムになると魚介類に選択的に取り込まれ濃縮されて身体の成分となり生体内半減期が四十日~1年にもなり、生物学的濃縮が起こってしまうのです。
東京電力はこのデータを当然知っておりましたが、公表することはありませんでした。自分たちに都合の悪い事は隠し通す体質変わりありません。データの改ざんをさんざんやってきた会社です。
「無機から有機に変化する」有機結合型トリチウムを海に垂れ流せぱ!微生物は食べやすくなり、魚・海藻・貝・イカ・タコを介して人の口の中へ。トリチウムは弱放射線を出しますが、人体に入るとトリチウムか崩壊する時にヒトの染色体を切ってしまいます。
これかガンの元になります。福島県民のガンの多発や全国にある原発周辺の住民のガンが多いことはすでに知られている事実です。
玄海原発ではすざましい量のトリチウムを海に流してきました。玄海町・壱岐市・平戸市等周辺自冶体では白血病の多発があります。『壱岐新報』の記事二〇一九年三月一日号記事では、玄海原発稼働後に壱岐市の白血病死亡率が六倍に増加しております。私たちは汚染水の垂れ流しに反対し闘い続けます。
(いわき自由労組委員長鈴木裕)