JAL 京セラ美術館前で  / 全労協新聞 2020年9月号

JAL 京セラ美術館前で / 全労協新聞 2020年9月号

 


 
JAL争議京都行動
京セラ美術館前で
抗議行動


 「稲盛和夫(JAL名誉顧問)は不当解雇を撤回せよ!」「JALは一六五人をあの空に返せ!」…と、八月四日午後、炎天下の京都市左京区岡崎の京都市京セラ美術館前で怒りのシュプレヒコールをあげた。

 

 反原発闘争を闘う「若狭の原発を考える会」の市民の皆さん、京丹後の米軍Xバンドレーダー基地撤去を闘う仲間、憲法生かす京都の会や九条ネット・滋賀からの参加者、ユニオンネットワーク・京都に結集する労働組合の皆さんなどが、本年五月に新装された京都市京セラ美術館前に集まっていただき、抗議の声をあげた。

 

この場では、本年六月に続く二回目の行動。

 

 今回はJAL争議団を代表し、CA原告団からも二人参加し、冒頭、九年七ヵ月にわたる闘いの概要の説明と、この間の赤坂社長が争議団の統一要求、すなわち現職復帰と金銭解決に対して「特別協議」を何度も積み重ねているにも関わらず、何らまともな実効ある回答をしないことへの怒りの経過報告と闘う決意が示された。

 

 労組つぶしの弾圧と闘う連帯ユニオン関西生コン支部からは、二年間にわたる不当勾留撤回闘争で仲間全員を奪還した報告を受け、「国鉄分割民営化に続く闘う労組つぶし攻撃が、JAL一六五人の不当解回攻掌だ。解雇撤回までともに闘う」との決意が披歴された。

 

 「若狭の原発を考える会」の木原◆林さんからは、九月六日に大阪で初の一万入超の老朽原発再稼働反対大集会を計画しているが、「儲けなくして安全なし」の稲盛イズムにともに対決し闘おうと発言された。

 

美術館見学者やタクシードライバー、観光客も興味深くチラシを受け取り、私たちに質問される方もたくさんおられ、「今まで雇った人を一人も解回してないが自慢のはずだった稲盛さん。米寿を迎えた稲盛元会長は、晩節汚さず、不当解雇を撤回して『さすが稲盛さん』と言われるようにすべきだ」との声が寄せられた。

 

(JAL闘争を支える京都の会 駒井高之)