全労協/ 福島原発過労死裁判を満席で支援 / 新聞 2019年5月号

全労協福島原発過労死裁判を満席で支援 / 新聞 2019年5月号


さようなら原発

●東北全労協 
福島原発過労死裁判を満席で支援

三月二十五日、故猪狩忠昭さんの過労死責任を問う損害賠償裁判の第一回口頭弁論が福島地裁いわき支部で行われました。満席の支援者が見守る中、忠昭さんの妻が原告意見陳述を行い、労災認定の後も雇用者いわきオール、元請け宇徳、東電が責任回避の態度をとり続けていることへの怒りを率直に三人の裁判官に伝えました。福島原発廃炉現場から再び犠牲者を生み出してはならないという原告の訴えが全国に報道されました。 

裁判の内容は、①タイムカードを管理しつつも過労死基準をはるかに上まわる長時間労働を強いたいわきオール及び取締役二人と元請け宇徳の安全配慮義務違反に対する賠償②死亡当日、救急医療室において速やかに適切な診療を受けさせる体制を構築していなかった東電と宇徳に対する賠償③当日開催した記者会見において「過労死ではない」と断定して遺族に精神的苦痛を与えた東電に対する賠償である。