全労協/ メトロの高裁結審 / 新聞 2018年12月号

全労協メトロの高裁結審  / 新聞 2018年12月号



全労協新聞
より


全国一般東京東部労組
メトロの高裁結審 


東京メトロ売店非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部が、正社員との賃金差別をなくすために起こした裁判の控訴審が十一月十九日の東京高裁で結審し、来年二月二十日午後三時に東京高裁八一二号法廷で判決が言い渡されることが決まった。

この日の裁判行動には、前段のアピール行動、裁判傍聴、裁判後の参議院議員会館での報告集会に一三〇人が集まった。

法廷では原告団支部組合員四人が順番に意見陳述した。

瀬沼さんはけがや病気の際に正社員には有給の休職期間が二年半認められているのに非正規には四カ月しか認められなかった理不尽を告発した。加納さんは定年退職時に内容証明郵便が送られて「退職願い」を出すよう迫られた悔しさを述べた。さらに、疋田さんは非正規の低賃金ゆえに定年後も過酷に働かざるをえない実態を訴えた。後呂さんは「この判決には全国に二〇〇〇万人以上もいる非正規労働者の生活と尊厳がかかっている」と迫った。いずれも聞く者の魂にふれる内容で、陳述後には満席の法廷から拍手が起きた。

判決までの三カ月間、同支部と東部労組は非正規差別を許さない正義の判決を出すよう東京高裁に求めていく決意だ。みなさんのご支援をよろしくお願いします。