全労協/ 日立が技能実習生を解雇・強制帰国! / 新聞 2018年11月号

全労協日立が技能実習生を解雇・強制帰国! / 新聞 2018年11月号



全労協新聞
より


日立が技能実習生を解雇・強制帰国!

今回の大量解雇・強制帰国の原因は、日立製作所が不正実習をしていたためとされている。しかし、日立製作所は不正実習はなかったと主張し、二年次の実習計画が「実習機構」に認められず、在留期限が来たために解雇し、帰国させざるを得なくなったと言っている。だが、犠牲となるのは実習途中で解雇され、帰国せざるを得ないフィリピン実習生たちである。

日立製作所笠戸事業所では約三〇〇人のフィリピン技能実習生が働いているが、今回の強制帰国対象者は一年三カ月実習を行なっていた人たちであった。第一陣の強制帰国対象者は二十人で、すでに入管で「出国準備」のアプリケーションが行われ、在留期間は三十日、就労もできない状態となっていた。帰国予定日は十月二十日である。彼らについては九月二十日に解雇、同日付で一カ月分の解雇予告手当の支払い通知が出されていた。十月十日には第二陣の二十人に対して、同様の解雇通知が行われた。今後、十一月初旬には残り五九人に対して解雇が行われる可能性が高い。

年内に四次にわたって強制帰国させられる九九人中八割のメンバーがスクラムユニオンに加盟した。(十月十四日現在)スクラムユニオンとしては、フィリピン実習生たちの利益を守るために闘うつもりでいる。