全労協/ 8・11沖縄県民集会 / 新聞 2018年9月号


辺野古新基地建設を阻止しよう 
新基地建設阻止、基地撤去沖縄県知事選挙勝利へ 
オール沖縄の闘いとともに各地で連帯行動を


●8・11沖縄県民集

翁長さんの意思をつなぐ知事選挙

八月八日午後、女性たち六人で沖縄に向かった。那覇空港から高速バスで名護に向う車中で翁長さん意識混濁のニュースにつづき、逝去のニュースが届いた。国が彼を死に至らしめたのだ。

九日八時半前に辺野古ゲート前に到着、新たな柵で狭く仕切られた座り込みに参加する。資材搬入もなく二時間ほどで座り込み終わり、デモとコールをしながらテントに向かった。そのコールに「翁長さんありがとう」が入っているのが悲しい。テントでは発言や歌が続いた。

十日も八時過ぎに座り込みに、本土のマスコミクルーも来ていた。沖縄に台風が接近し昼過ぎにテントの屋根をかたづけ、早めに那覇に戻り、県庁でお悔やみの記帳をした。

十一日朝、曇り空からは今にも雨が降りそうで、ゆいレール駅から人々の列が続いた。十時半に海瀬戸豊さんの歌が始まり、知事の死を悲しむかのように雨が降り出した。十一時、一分間の黙とうで集会は始まった。オール沖縄会議共同代表の高良鉄美氏は、「今日の空は知事の死を悼み、悲しんで泣いているよう。沖縄戦からずっとこの大地が削られてきて辺野古新基地を建設してまた同じことをやるのか。沖縄県民は普通の生活をしたいという願いのために声を上げる。沖縄県民はないがしろにされて黙っている人間ではない」と訴えた。

翁長さんの二男翁長雄治那覇市議が父は「沖縄は試練の連続だ。しかし一度もウチナンチューとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナンチューが心を一つにして闘う時には想像するよりはるかに大きな力になる」と、父に辺野古新基地建設が止められたと報告できるよう頑張りましょうと挨拶、知事に用意された椅子にかぶるはずだった青い帽子を置いた。山城博治さんは知事の決意を忘れず腹を据えて頑張ろう、謝花副知事は埋め立て承認の撤回について翁長知事の強く熱い思いを受け止め判断していくと発言し大きな拍手が上がった。各界からの挨拶、議員の紹介、県民大会決議が確認され、最後はプラカードを掲げ、つないだ手をかかげてガンバローを行い新基地建設反対と翁長さんへの追悼集会は終わった。九月三十日県知事選で翁長さんの意思をつなごう。

(柚木康子常任幹事)