全労協/ 静岡県共闘(遠州連帯ユニオン) 県立大学の更新拒絶は許さない / 新聞 2018年8月号

全労協静岡県共闘(遠州連帯ユニオン) 県立大学の更新拒絶は許さない / 新聞 2018年8月号

静岡県共闘(遠州連帯ユニオン)
県立大学の更新拒絶は許さない


二〇一六年四月、県立大学の健康センター内に新設された「障害学生支援室」に、一年契約の有期雇用職員として二〇一七年四月から採用されたAさんが、採用時に交付された労働条件通知書に「更新の有無は有で二〇一九年度末まで更新する場合がある」とされながら、契約更新を拒絶された。 

Aさんは、遠州労働者連帯ユニオンに加盟し、三度の団体交渉を行う中で、県立大学は、更新拒絶理由を「コミュニケーションに問題がある」としたが、これは合理的な理由がない時に使われる理由だ。県立大学は、労使紛争を自主的に解決する意思が感じられないことから、四月二日、地位確認を求めて静岡地裁に提訴した。 

裁判(口頭弁論)で被告大学は、答弁書で「労働契約は更新が前提となっていない」として、契約更新拒絶理由を「契約期間満了」と、団体交渉と異なる理由を主張した。更新「有」は労働契約書で明らかだが、更新しない理由を言えない大学は、認めようとはしていない。次回の裁判で、被告準備書面認の認否を行い、「更新拒絶理由は契約期間満了だけでいいのか」の問いかけを準備書面として提出することとなった。